『ニッポニアニッポン』阿部和重 [Books]
この本(というか阿部和重さん)、読みたかったけど全然売ってなくて困っていた(Amazonで買うのも味気ないとその時は思っていたし)。それが昨年、芥川賞を受賞したことで重版かかりまくり、どこでも売っている。ん~、素晴しい。
いつものどとく、積読してた(読みたかったクセに、積読するヤツ)んで、今になってようやくよんでみました。『終戦のローレライ(昨日の記事』の厚さと長さに疲れて、200ページ足らずのこの作品に出がのびた、というのが本当の所なんですが。
裏表紙の紹介文
17歳の鴇谷春夫(とうやはるお)は、自らの名に「鴇(とき)」の文字があることからトキへのシンパシーを感じている。俺の人生に大逆転劇を起こす! ネットで武装し、暗い部屋を飛び出して、国の特別天然記念物トキをめぐる革命計画のシナリオを手に、春夫は佐渡トキ保護センターを目指した。日本という「国家」の抱える矛盾をあぶりだし、研ぎ澄まされた知的企みと白熱する物語のスリルに充ちた画期的長編!
まぁその、「画期的長編!」とか言われても、正直わからん。今までの出版会(文壇?)の常識がどうなのか、そしてどんなものが画期的なのか、そんなことはサッパリ。
といっても、内容にケチつけてるわけじゃなく、この紹介文が気に食わんだけです。
春夫のぶっこわれ具合と、考え方(行動を選択する際の思考)がなんかものすごくリアルに思える。自分がぶっ壊れたことがあるかどうかもよくわからんので、「そうなんだよねぇ」なんてことはいえませんが、犯罪者の発言だの何だのを調べてみると、こんな感じに思える。現実感の無さが、本当にそれらしい。
単に短い作品が好きとか、そんなんじゃなくてね(多分・・)。
しかし、こんな題材・設定をよく考えるな。単に私が興味ないだけなのか、トキなんて気にしている人がいるんだろうか・・・。正直なところ、主人公の春夫と意見が近い。さんざん乱獲しておいて、少なくなったから守ろうなんてムシが良すぎる。人工的に減らしておいて、人工的に増やすなんてことに何の意味があるのか。トキの学名が「ニッポニアニッポン」というのは、いつから知っていたのかもわかりませんが、「あー確かに保護せなアカン鳥なんかもねぇ・・名前からして」なんて思った記憶がある。そんな程度なんかね、国としても。
トキ(ニッポニアニッポン)はまさにこの国の事を暗示していたりして・・・?
阿部和重さんは今後も読む、と思う。
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作家別、既読本記事リストです(ジャマにならない程度に上にあがってきます)。 ブログの記事になっていないものはタイトルのみです。 「この記事の更新履歴」 2006/01/28 阿部和重さんの『ニッポニアニッポン』追加。 2006/01/27 福井晴敏さんの『終戦のローレライ』追加。 20…[続く]
















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