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『大いなる助走』筒井康隆 [Books]

筒井康隆さんの、『大いなる助走』。
問題作と呼ばれる(当時、そう言われていた)作品は、だいたい好きだったりします。
それがまして、文壇を舞台とした作品なら尚更。

筒井康隆さんは2冊目です。本業?はSFということなんですが、そのSFはまだ読んでいなかったりします。

表紙裏面より

同人誌「焼畑文芸」に載った処女作がヒョンなことから「直廾賞候補」となった市谷京二。周囲の羨望と冷笑、「カモ」を待ち受ける作家、編集者たち。受賞めざして繰り広げられる駆け引き、陰謀の末の悲劇!
ブンガクをめぐる狂乱と欺瞞を徹底的にカリカチュアライズして描き文壇を震撼させた猛毒性長編小説。

うおー、すごそー。

って期待は置いといて、またも出てきた。よくわからん単語、「カリカチュアライズ」。
カリカチュア=戯画、ってことで「戯画化」か。
はなっから戯画化って書けよ。そんなんだから、「小説とかって難しそう」なんて思われるんじゃないのかね・・・。日本語で表現するのにピタっとハマる言葉がないならともかく、より分かり易い日本語があるんだからそっち使って欲しいもんだ。

で、感想ですが・・・、いやー読みづらかった。文学同人たちの会話がもうグダグダ長くて・・・、でもそれも狙ってやってるのはわかるので、ちゃんと読んでみました。まぁ、そんな「とにかく語るのが好き」という人はどんな分野にも居て、はっきり言って困ったちゃんなわけです。その中でも芸術や文学という分野では、分かりづらかったり感性の問題だったり、妙に長い歴史があるので面倒臭かったりと、とにかく厄介です。純粋に楽しんでいる初心者に対してアレコレ言う人も多いもんです。そんなアホらしい同人たちの会話や、文壇の実情をまさに戯画化したような展開はかなり面白かった。書いてて気持ちよかったんだろーなー、とか想像しながら読みました。

大いなる助走 <新装版>

大いなる助走 <新装版>

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/10/07
  • メディア: 文庫
そういえば、東野圭吾さんの『黒笑小説』なんかもこれに近い感じですね。あれもかなり笑えましたね。 いやー、面白かった。 満足満足。
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コメント 9

うめの

わーい、筒井さんだ。大好きな作家さんの一人です。特に、SF&エンタメ系が好きです。ん?エンターテイメントって日本語にするとなんだろう…
とにかく、そういう訳で、この本はちょっと好みのタイプとは違うかな。でも、筒井さんの本なら、好みジャンルでなくても、機会があれば読んでもいいかなーって思います。
筒井さんの新しい作品のエンタメ系では『わたしのグランパ』がお薦めです。
じいちゃんが、かっこいいぞー。
by うめの (2005-12-22 19:32) 

arukakat

エンターテインメントは「娯楽」ですね。SF、オススメのありますか?今まで読んだ2冊が(古いにも関わらず)ことごとく面白かったので、本業?の分野も読んでみたいです。『わたしのグランパ』はチェックしておきまーす(ドラマ化されましたよね?)。

じいちゃんがカッコイイ、そーゆーのいいですよねー。ある意味で歌野さんのアレで・・・。
by arukakat (2005-12-22 19:55) 

うめの

えーと、少女時代に夢中で読んだのは『七瀬シリーズ』でした。今はちょっと古過ぎるかな。 新しいの(復筆後)では、『パプリカ』がちゃんとSFしていましたね。 あ、そうそう『愛のひだりがわ』だ。お薦めは。
by うめの (2005-12-22 20:13) 

arukakat

なんかドラマであったような気がします、七瀬。時をかける少女も筒井さんなんですねぇ・・・、ん~すごい。筒井道隆の父親じゃないってのは最近知りました(本当の父親は武道家だとか)。って話が思いっきりそれてますね・・。
パプリカと愛のひだりがわ、チェックしときます。
by arukakat (2005-12-23 22:04) 

ブル

> そのSFはまだ読んでいなかったりします。
俺は、逆にこの手の本しか読んだことなかったです。
ショートショートというジャンルが専門だったと思います。
星新一とかと並び、その世界の巨匠ですよ。
ハマルと抜けられなくなりますよw

『時をかける少女』は、ショート・ショートではないですが、読みやすいです。

あと、前回の記事から、ちょいと気になったのですが、
筒井康隆は「孝」ではないです…。
そんなあげあしとり、すいません。
by ブル (2005-12-24 01:54) 

arukakat

ハマると抜けられないですか、ん~まだ今のところは大丈夫そうです。
星新一さんはちょっと気になってたんですよ、よさげですね。

おお、人名に誤字とは・・・、ひどい。即・修正しました。ありがとうございます。
単に「つついやすたか」と入力したら出てきたので、何の疑いも無く使ってました。有名な作家さんはわりとすんなり正しく変換されてたので、信用してしまいました・・。それでも「富豪刑事」にアクセスが多いということは、やはり深田恭子恐るべしなわけでして・・。
by arukakat (2005-12-24 02:14) 

ジョリー

僕も高校のころから筒井作品のファンでしたが キョコウセンダンから読めなくなりました なぜだろう とにかくコンパスなどの擬人化しているんだろうけどわからなかった自分に×
by ジョリー (2006-04-14 05:14) 

ジョリー

筒井さんのお名前は康隆で 康孝ではありません皆さん名前は大切ですのでよろしく
by ジョリー (2006-04-14 05:19) 

arukakat

>ジョリーさん
すごい時間にコメントありがとうございます。はじめまして?ですよね。
名前の間違い、直したと思ってたんですけど、残ってましたね。
失礼しました>筒井さん
by arukakat (2006-04-14 15:21) 

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「大いなる助走」 筒井康隆(仙丈亭日乘 2006-01-04 12:32)

大いなる助走 文藝春秋このアイテムの詳細を見る お薦め度:☆☆☆+α 1979年に文藝春秋社から刊行された。 文壇のカリカチュアとして評判になつたが、當時の私はちやうど浪人中で、讀んでゐなかつた。 あれから四半世紀。 たまたま文春文庫で「新裝版」が出たので讀んでみた。 中央文壇と…[続く]

作家別記事リスト(チャカリキ!ArukakatBlog 2005-12-22 19:06)

作家別、既読本記事リストです(ジャマにならない程度に上にあがってきます)。 ブログの記事になっていないものはタイトルのみです。 「この記事の更新履歴」 2005/12/22 あさのあつこさん、筒井康孝さん、一冊追加。 2005/12/18 既読本(小説、エッセイなど)コンプリート!!!…[続く]

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