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カカシの夏休み」重松 清 [Books]

「カカシの夏休み」、お馴染み?の重松清さん。
中篇が3つ、どれも印象深い作品でした。

カバー裏側

ダムの底に沈んだ故郷を出て二十年、旧友の死が三十代も半ばを過ぎた
同級生たちを再会させた。帰りたい、あの場所に―。
家庭に仕事に難題を抱え、人生の重みに喘ぐ者たちを、励ましに満ちた視線で描く
表題作始め三編を収録。
現代の家族、教育をテーマに次々と話題作を発信し続ける著者の記念碑的作品集。

三篇収録されていますが、そのうちの一つ「ライオン先生」は竹中直人さん主演で
テレビドラマ化されていたので、知っている方もいるかもしれませんな。

仕事のこと、会社のこと、景気、いじめ、兄弟、親子、自サツ、いろんな要素が
入ってますが、それほど重く感じさせずに以外に淡々と進んでいく感じです。
ま、これはあまり感情移入しすぎすに読んだからなので、人によってはかなり
「痛い」テーマもあるかと思います。

3篇ごとの主人公や周りの人に降りかかる出来事を通じて、主人公たちの精神面の
成長や変化が気持ちいいくらいに描かれていて、最後には三者三様の救いがあります。
というわけで、読んで沈みまくるような作品ではなく、それぞれのテーマについて
考えさせられたり、ノスタルジーに浸れる作品です。

印象に残った部分

僕はセンチメンタルなのだろう。甘いところもあるのだろう。それでも、教師がセンチメンタルで甘くなかったら子供たちが困るじゃないか――とも、思う。

これ、なんかいい。
他にもありますが、キーワードとしてブログに残したくないのでまぁいいか。

そんなわけで、とにかく“ぐっ”とくる作品でした。

「カカシの夏休み 文春文庫」重松 清
「カカシの夏休み 文春文庫」重松 清

教育を考えるアナタも、自分が歳をとったと思うアナタも、ぜひ読んでみてください。
「カカシの夏休み」は、時期的にも(渇水とか)自分の境遇としてもシンクロする部分が多くて
なんかしんみりと読んでしまった。

いやー、重松さん・・・相変わらずハマっております。
登場人物には、「よく聞くけど身に降りかかるとは思えない」ような「大変な事態」が
降りかかってくるんですが、焦ったり驚いたりしながらも、誰もが持ち合わせている
「妙に冷静な自分」がよく出てきていて、なんかリアルに感じられる。
また、なんてことはないような日常の細かい部分を、当たり前に淡々と描いている感じで
読んでいるうちにその世界へどっぷり浸かっている感じがする。

まぁ、どうとらえるかは人それぞれですが、
私はまだまだ重松作品を読見続けますねぇ。

でも次こそは重た~いミステリーをば・・・。


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コメント 2

うめの

ドラマ「ライオン先生」は、重松さん原作だったんですか!いえ、ドラマは見ていないんですけどね。今更ながら見ておけば良かった・・・。
なんか、重松氏の作品は「(心が)痛い系」と「ノスタルジー系」があるみたいですね。私はまだ「ノスタルジー系」しか読んでいないようです。
この本はノスタルジー系なのかな。「ヒナゴン」に近いんでしょうか?
by うめの (2005-07-15 00:54) 

arukakat

ドラマはちゃんと見たこと無いですね、私も。でもイメージは湧きました。
「カカシの夏休み」はノスタルジーでしょうか。「ライオン先生」は色々な面があって面白いですね。「ヒナゴン」と・・、ん~説明が難しいですね。要素として「望郷」というのは近いものがありますが(カカシの夏休み)、似ているかどうかというと、似ていないような。
ただ、相変わらずいえることは「ミステリー小説に出てくるような、典型的な悪人」は出てこないですね。
by arukakat (2005-07-15 20:36) 

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