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「かび」山本 甲士 [Books]

世間は(レミー)ボンヤスキーなわけで、ブログ記事もボンヤスキーのネタが多いわけですが
私は淡々と読んだ本の記事を書いているわけで・・・。

くだらないオヤジギャグは放置して、今回は「かび」。

山本甲士さんの本は2冊読んでいて、どれもそれなりに楽しめています。
またイライラさせてもらえるのか・・、いやー楽しみ。


りあえず帯から

主婦・友希江(大阪府八阪市在住・35歳)、
病床の夫の左遷を謀る企業への復讐!もう我慢はしない。
夫にも、会社にも、法にも頼らない。
今までの鬱憤をひとつ残らず晴らしてやる!!
負けるものか、負けてたまるか。
このくらいのことで、誰が――。

おぉ、面白そう・・・。
「もう我慢はしない。」なんてゾクゾクしますなぁ。

さて内容ですが、相変わらずのどぎつい大阪弁の会話がたまりません。
文句の言い合いや脅迫などのシーンは、関東弁では出せない味です。
そしてこの作品の中で出てくる嫌がらせは、「どろ」を彷彿とさせるので
何か面白いです。

やはり今回も、ある時を境に主人公が「限界突破(というかブチギレ)」して
世間体や弱気な性格から開放されます。やはりここからが真骨頂、と。
かなりなりふり構わず突進するので、本格推理のような完全犯罪になりそうな
手段は使いません。本人は注意しているようでも、穴だらけ。

そんな穴だらけの復讐劇、最後には・・。
これは本人にとって良い結末なのか、うーん。

でも、主婦の犯罪などの、世間で言う「普通の人」が起こす犯罪ってのは
こんな感じで展開されていくのかもしれませんね。
大企業と戦うというあたりは、現実には無さそうですけど、実行する内容に関しては
ありそうな感じがしてお昼のワイドショーみたいです。

かび

かび

  • 作者: 山本 甲士
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本

いやー、良かったなーこのシリーズ(別にシリーズじゃないが)。
個人的にかなり好み。普通の人がブチギレるのはたまりません・・・。
異常なまでに(すでに)ブチギレている登場人物よりも、魅力たっぷり。

とはいえ、「まぁこうなるんだろうなぁ」という展開だったので(そこがお約束なんですけど)、
「最高に面白かった!」というほどまで行かない感じです。
まぁ好みの別れる作品ですからねぇ・・・。

==関連作?==
「どろ」
「とげ」


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コメント 2

うめの

「どろ」「とげ」と追いかけてきた私ですから、もちろん、「かび」も読みますよ。
ただ、私的には「とげ」のラストで満足しています。
しかし、この作品は切れる女(主婦)ということで、どこまで感情移入させてくれるか楽しみです。
by うめの (2005-08-16 01:57) 

arukakat

ですよねー、これは気になりますよね。
この主婦のブチギレかたはたまりませんよ、私は立場が全く違いますが、面白かったです。まさに、ライフカードの「どうする?俺」で手持ちのカードが「強気」「弱気」「バランス」「協調」でどれを選ぶか、のような感じです。
そこに「ブチギレ」の一枚が加わる、と。
余談ですが、装丁が本当に本に「かび」が生えているようです・・・。
by arukakat (2005-08-16 22:38) 

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